我 o地 去 o左 茨 城 睇 拍
電 影 o個 齣 電 影 叫 イ故《ピンポン》。
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"Ibaraki" tai2
paak7
diin6 ying2
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jou6《PING
PONG》
因 為 李 燦 森(sam lee)扮
演《チャイナ》角 色、
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chan6
sam1(sam
lee)
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《china》gook8
sik7,
所 以 我 o地 o個 度 見 倒 阿
森。
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拍 電 影 之 前、イ巨 同 我
o地 一 齊 影 相、講 少 少 日 文、
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廣 東 話、英 文。
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イ巨 眞 係 好 好 人 o架。我
o地 好 開心。
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● ● ●
●●●R
e p o r t ●●●
8月25日(土)
●4:30a.m
起床。興奮でほとんど寝ていない。
●6:15a.m
上野駅で友人二人と合流。取手へ。更に40分程で水海道に到着。
そこは……(失礼だが)田舎だった。
駅前でタクシーに乗り、「水海道市民体育館」へ。ちょっとした小旅行の末に体育館……點
解(diim2
gaai2)?
……因 為(yan1
wai6)、そこが我らが目的地。
松本大洋原作『ピンポン』映画撮影現場なのだ。
しかも、李燦森(サム・リー)が出演、来日中とあって、エキストラに急遽応募していたのだった。
●8:00a.m
受付。2階の観客席に案内され、足を踏みいれると、卓球の試合会場そのもの(って、卓球の試合見に行ったことないけど……)。“闘魂”“打倒海王”なんて幕がはられ、雰囲気を盛り上げている。「サムちん(私たちは阿森をこう呼ぶ)は辻堂だよね〜」なんて、気持ちが浮わついてくる。でも、冷房がガンガンで、さ……寒い。
●8:15a.m.頃
私好みの細みの男の子が体育館に入って来て、椅子に座った。よく見ると……私の(笑……みなさまスミマセン)阿森!! マンガの原作通り、“辻堂”高校のオレンジ色のユニフォームを来て、チョコンと座っている。か……かわい〜。卓球のユニフォームはショートパンツのため、膝下からくるぶしまでビッチリ入った、御自慢の紋身(maan6
san1=入墨)も見せ放題だ(笑)。でも、心無しか色が薄くなって、ハイソックスみたいに見える(笑)。私が大声で「阿森〜!!」と叫ぶと、真下まで来てくれた。ここぞとばかりにシンディ先生から教わったばかりの
「イ尓 眞 係 好 型 o牙!!」
(nei5
jan1
hai6
hou2
ying4 aa3=ほんとにかっちょいいね〜)
をダメもとで繰り返し叫んでみると、何とか伝わったらしく、ニヘ〜ッと、とろけんばかりの笑顔を見せてくれた。すかさず、半年の廣東語学習を総動員して書いた(といっても英語も多分にミックスされた)ヨレヨレの手紙を渡すと、「ちょっと待ってて」のジェスチャーとともに、どこかへ消えてしまった。
必死でキョロキョロしていると、すぐそこに阿森が!! わざわざ観客席まで上がってきてくれたのだった。とにかく障害物競争のように、椅子をダンダン踏み付け(スミマセン……)阿森めがけてダッシュ。しかし、目の前に立って口をついた言葉は
「我 好 鐘 意 イ尓」
(ngoo5
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jung1
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nei5=あなたのこと、だ〜い好き〜)
であった……阿森も微妙な笑顔に(笑)。これはイカンと
「同 我 一 齊 影 相、得
唔 得 o牙?」
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seung2,
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aa3=一緒に写真撮ってくれる?)
と言うと、快諾してくれた。
実物の阿森はとにかく細くて顔もちっちゃい。役柄のため短く切った髪型のせいか、ほんとに少年のよう(今年26歳だけど)。感動してるはずなのに、何故か私は阿森の匂いを嗅ごうとしていた。ちなみに彼は無臭であった(笑。朝一番だったしね)。気付くと沢山の人だかり。「この人誰?有名?」なんてきいてくる、近所のオバチャンらしき人までしっかり列に並んで撮影待ち。しかし、イヤな顔一つせず、気軽に応じてる阿森……え、ええ子や。このええ子ぶりが、その後私たちを惑わすことになることも知らず(笑)、私は思い付く感嘆詞を次々に口走っていた。すると、困り顔でスタッフが彼を連れ戻しやってきた。彼のこのスタンドプレー、きっと後で注意されたに違いない。スマナイな〜と思いつつ、連れ戻される彼に向かって手を伸ばすと、しっかり、握り返してくれた。それはまるで、恋する二人が引き離される一場面のようであった(笑)。
●9:00頃
出演者のARATAくん、中村獅童さんが体育館入り。役柄と同じように頭と眉を剃った獅童さんはかなりの迫力。少し遅れて窪塚洋介くんが現れた。ため息ともとれるどよめきが起こる。「あ、みんなの目当てはこの人なのね」と改めて認識。
●9:30頃
撮影開始。モーター音が入るからと、冷房はすべて止められた。午前中は試合撮影が主とのこと。食い入るように見つめる私たちの殺気を感じてか、阿森はこちらに手を振ってくれたり、笑顔を見せてくれたりする。しかも「写真を撮れ」のポーズまで……あ、あの、あなたさっきそれで怒られたんじゃ……ここ、撮影禁止なんで(笑)。阿森はキャラのおかげか、共演者の方々とも馴染んでる様子。特に窪塚くんのことは大好きらしく、抱きついたりしていた。 獅童さん扮する高校卓球会の覇者ドラゴンと、阿森扮する中国の落ちこぼれエース、チャイナの試合撮影は思わず息を飲む白熱ぶり。阿森の卓球フォームもいい感じ。でも、球はない(笑)。あとでCG合成するらしい。
●10:00
阿森が会場から姿を消したため、かねてからの冷房で体を冷やした老婆の私は、トイレにダッシュ。しかし戻ってみると、友人が腰砕け状態になっていた……。聞けば、私が手紙と一緒に
「唔 該、簽 名 o牙!!」
(m4
gooi1,
chiim1
meng2
aa1=サインしてください)
と同封したカードにサインして、わざわざ持って来てくれたという。逃したチャンスの大きさよりも、感動の嵐の私。カードには「Thank
you in Ibaraki」と書かれていた。茨城なんて地名の入ったサインは、恐らく世界で一枚であろう。会場に戻った阿森に向かって、
「唔 該 晒」(m4
gooi1
saai3=ありがと〜)
とお辞儀をすると、笑顔で頷いてくれた。この男、一体どこまで好きにさせるつもりなんだ。
●12:00
冷房を切った館内はかなりの蒸し暑さ。出演者、スタッフの方々も大変そう。撮影開始2、30分で窪塚くんが姿を消したため、ファンの苛立ちもピークのよう。「もうチャイナ見飽きた〜」などの声も聞かれ、少々悲しくなる。
●12:30
いよいよエキストラの出番。朝会場に入っていくシーンや、白熱する試合に歓声をあげるシーンなどが撮られた。こうして午前の撮影終了。どこからともなく拍手が沸き上がる。TBSのカメラにインタヴューされる阿森を目撃。いつかどこかでお目にかかれるかもしれない。
●13:00
お弁当が配られる。ヴォリュームたたっぷりの豪華版だ。さ〜、いただくぞ〜。
●14:00頃
撮影再開。さっきまであれほどチョロチョロしていたはずの阿森が姿を見せない。「もしかして、サムちんの撮影終わちゃったの……?」と呟く。と、そこに阿森登場!! 自分のシーンというわけではないが、画面に少し映るらしく、テイクを重ねるごとに会場への入退場を繰り返している。途中、スタッフから準備体操をするように指示されていたようだが、ただ卓球台を押しているだけに見え、かなり変(笑)。ただ、彼はとても耳がいいらしい。私たちが日本語で言うこともすぐに繰り返せるし、撮影の合間も「本番いきま〜す!!」の声を真似したりしていた。「阿森は英語も北京語もダメ、だから日本語もダメ。私たちが歩み寄って廣東語学ばないと、絶対ダメ」と信じ切っていた私は、ちょっとうろたえた(笑)。撮影中もリラックスムードで、こちらを見て
「好 熱」(hou2
yit7=あつい〜)
と手で顔を扇いだりしている。その度に私たちは締まりのない笑顔になってしまうのだった。
とにかく阿森を見つめ続けて数時間。持参したぺットボトルの水も底をつきそう。
●18:30
撮影終了。拍手、拍手!! 帰り際に、ノベルティのTシャツをいただく。色は白と黒。ピンクで『ピンポン』のロゴが入っていて、結構かわいい。サイズもS、M、Lとあり、痒いところに手が届く品揃え。私は黒のSサイズをいただいた。
帰りは水海道駅までバスが用意されていた。辺りは真っ暗。都心よりも暗いせいか、月が白くハッキリ見えた。何となく名残りおしくて、何台かバスを見送る。
ふと体育館の入り口を見ると、ガラス扉の向こうでは、阿森と同じ辻堂高校のユニフォームを着た男の子が、自動販売機でジュースを買っていた。「あの子に、まだサムちんがいるかきいてみる?」と近付くと……それはまさしく、脚に派手な模様を入れた男、阿森であった。急に元気になった私たちは、阿森めがけて突進。ガラスの扉をガンガン叩いていた(スミマセン……)。すると阿森はわざわざ扉を開けて出て来てくれた。ちなみにこの時彼が飲んでいたのはファンタグレープ。私は何を思ったか携帯電話にサインしてもらいながら、
「イ尓 明 唔 明 白 我 寫
o既 廣 東 語 o牙?」
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aa3=私の書いた廣東語は分かりますか?)
と朝方渡したヨレヨレ手紙についてきいてみた。
「わかりまじゅ……」阿森の答えてくれた日本語があまりにかわいらしくて、その場に卒倒しそうになった(笑)。またまた困り顔のスタッフからストップが入り、阿森は連れ戻されていった(手間のかかる子だったい違いない……)。彼は「今日遅くに東京に戻るんだ。渋谷に〜」とニカ〜ッと満面の笑みをしていた。よほど茨城が退屈だったのか、渋谷が大好きなのか……(多分、両方だと思う)
私たちは再生不可能な溶け切った顔で、バスに乗り込み、しばし無言でそれぞれ阿森との一日を反芻していた。
● ● ●
こうして長い長い阿森おっかけ珍道中の一日は終わった。
● ● ●
撮影に参加して思ったのは、若いスタッフの一人一人が真剣に撮影に取り組む姿が印象的だったこと。そうした影の人たちの支えで、俳優は更に輝くのだと知った。
とにかく好 好 人(hou2
hou2
yan4=いい人〜)の阿森、阿森を通じて知り合えた人々のおかげで、今とても楽しく過ごせている。多謝晒!!
そしてさらなる廣東語上達を目論むのであった……待ってろ、阿森。
(映画は2002年夏公開予定とのこと。待ち遠しい〜)
by 真由美
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松本大洋「ピンポン」/サムちんが演じる《チャイナ》
映画『ピンポン』公式サイトhttp://pingpong.asmik-ace.co.jp/
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